2005年 06月 01日
とうとう5月が終わってしまった。部奈を久しぶりに歩けば、ヒゲナガオトシブミなどはアブラチャンの林ですっかり姿が少なくなってしまっている。やはりオトシブミたちの活動の中心は5月のものが多く、6月になるといよいよオトシブミシーズンも終盤という感じでいささかさびしい。こちらではエゴノキのシャンデリアのような花が盛りで、コマルハナバチやハナムグリの仲間が訪れている。
ついでに例の廃屋に立ち寄って、ヒメホソアシナガバチの巣の進行具合をチェック。巣は健在で28室(5/24では21室)まで増えていた。内訳は18室が幼虫、8室が卵、2室が空というところ。 このまま無事に進展していくといいなあと願いつつ、廃屋の周りをうろついていたらわりと近くの軒下にヒメホソアシナガバチの巣がもう一つあるのに気がついた。こちらは全部で38室とより進行が早く、内訳も蛹6室、幼虫17室、卵14室、空が1室だった。このアシナガバチの独特の細長い巣はそれほど見かけたことがなかったのだけれど、こんなところに二つもあるところをみると、気をつければあちこちに生息している種類なのかもしれない。 この廃屋まわりでは、古びた薪置き場にクマバチが巣をかまえている。しばらくウォッチングしたところ、少なくとも6匹は巣をうがっており、出入りするのを見ていないものもいることを考えれば集団営巣地ともいえそうだ。そのクマバチ営巣地前でしばし待機していたら、ヒゲナガハナバチのメスがやってきて地面の落ち葉下に消えていった。落ち葉をめくれば直径9ミリほどのきれいな巣穴があけられている。僕にとって初めて目にするヒゲナガハナバチの巣だ。 たまたま出会った廃屋の持ち主の方には、ときどき見に来ていいよと言っていただいたことだし、これからが本格シーズンとなるハチ観察には、ちょっと家から遠いのが難点だが、この廃屋へ足をのばすことにしよう。 ヒメホソアシナガバチ(その8)
by narwhal2
| 2005-06-01 20:45
| ハチ目
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