2005年 06月 17日
少し雨のあがった午後、東伊那の農道沿いノイバラで、ヒメクロオトシブミ的大きさと形の背中の赤いタイプ、つまりセアカヒメオトシブミと思われる姿を見つけた。先日山のオトシブミを探索したときにも見たタイプで、気になっていたのだ。
これを素直にセアカヒメオトシブミといえればいいのだけれど、少し調べてみると、セアカヒメオトシブミはヒメクロオトシブミとよく似ていて、区別が難しいようだ。大きさはほぼ同じ、形などの違いは微妙。頼りの色彩では、セアカヒメの中に全身真っ黒タイプがいたり、ヒメクロオトシブミの中に背中の赤いタイプがいたりするらしいから、そんなのにあたったら今のところお手上げだ。このあたりは沢田さんのチョッキリ&オトシブミの頁にくわしい。分布からすると、このあたりの背中の赤いのはセアカヒメと呼んでもよさそうではあるけれど。 沢田さんのサイトを見ていたらヒメクロオトシブミが気になってきた。それによると、ヒメクロの色彩の基本タイプとして、黒色型、赤腹型、背赤型の3つがあり、さらにそれぞれの中間型まであるという。ヒメクロこそそこらじゅうに見られるもっとも近しいオトシブミだが、はてこのあたりはどのタイプだったかなとすぐに思い出せぬほど見ていないことに気がついたのだ。 あわてて画像を探すと、これが赤腹型(画像上、脚とお腹先端が黄色い)ばかり。では埼玉ではどうだったか知りたくなり、ポジを引っぱり出してきてみると、黒色型(画像下)だった。ふーんやっぱりところかわればちがうものなのね。 セアカヒメとヒメクロ、少し数をたくさん見ていかないと、その関係はまだ見えてきそうもない。 *ホントは一度書いてアップしようとしたのですが、サーバーメンテナンスが長引いているということでできず、しかもうっかりしたことに書いたものを保存し忘れ、もう一度思い出して書いている。うーん……。
by narwhal2
| 2005-06-17 21:00
| コウチュウ目
|
ファン申請 |
||