2005年 09月 15日
河原、河川敷を何カ所かまわってみた。いくつかの狩りバチとの出会いがあった。 中平の河川敷にある空き地では、夏の名残というべきかクロアナバチがかろうじて細々とまだ活動していた。三峰川の河川敷では、キボシトックリバチと思われるトックリバチが巣材の泥集めをしているところに行き会わせ、巣の製作現場を見つけようとしたのだが、遠すぎてたどり着くことが出来なかった。 最後に立ち寄った下平の河原ではスズバチに出会った。草と低木がまばらに生える砂地を歩いていたら、目の前を横切ったのだ。ん?と思って先を追うと、平たい石の上に巣があり、件のハチは運んできた泥を使って上塗りをしている。その巣はよく見かけるものの巣作り自体はまともに観察したことがない。少し腰を落ち着けて見ることにした。 ハチは数〜10分というくらいの間隔で泥玉を抱えてきては巣の上塗りを行っている。ここの泥とり場は確認できなかったが、中平では例の空き地がスズバチの泥とり場になっている。固い小さな石粒まじり砂地で、所々に細かい粒子が固まったように集まったところがあって、そんな所が泥集めポイントとなっている。 巣の前にしばらくいたら、近くにオオセイボウらしきセイボウが一度だけ飛来した。オオセイボウといえばこのスズバチの寄生者。その現場が見られるかと期待して見守ったが、件のセイボウは近くの草にしばらく止まっていたものの(巣の存在には明らかに気がついている風だったが)、とくに寄生活動することなく飛んで行ってしまった。 スズバチの巣作りの方も、行程としては中の巣自体の構築がすでに終わっているらしく、全体を覆う厚い泥コーティングを行っているところのようだった。やっぱり狩りバチを観察するなら夏に日本にいないとだめかなあ……。 スズバチ
by narwhal2
| 2005-09-15 17:42
| ハチ目
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