2005年 10月 13日
ご近所のOさんからお借りしている畑では、ハツカダイコンやらホウレンソウやらミズナが順調に育ちつつある。もっとも商売でもなく、それだけで食卓をまかなうことをめざすでもないどっちかというと遊びの範疇だからそれほどきっちりはやっていない。夏の間出かけていて手をかけていないし。
それでもお借りしている身ゆえ、それなりに気を使って草むしりなどはやっている。ここはOさんが毎年使っている畑なのだからそんなに草ボーボーになるわけではないが、むしってもむしっても出てくる草というのがある。目につくのはシロザ、ハキダメギク、スベリヒユ、カタバミといったところ。 草むしりをしているとヤマトシジミがカタバミまわりを飛んでくることがある。それならばと卵か幼虫を探してみるが、これがなかなか見つからない。そういえばヤマトシジミほど近しいチョウはいないというのに、まともに観察したことがなかったなと思い至って反省。少しつき合ってみようかなという気になる。 まずはカタバミ群落探し。個人的にはこれがなかなかおもしろかった。カタバミなんてどこにでも生えている、たとえば農道の踏み固められた地面なんかにあるんじゃないの、そう思っていた。が、僕の中のカタバミ生息地のイメージはちょっとずれていたようだ。背の高い草がないところという条件はもちろんだが、案外カチコチの土面には少なくて、畑の端とか、人家の庭の端とか、やや柔らかめのエリアが好みらしかった。 そうやってとある畑脇のカタバミ群落にたどり着いてみると、なるほどヤマトシジミがときどきやってきて花から吸蜜していく。しゃがみ込んでカタバミの葉をチェック。ほどなく小さな卵が葉裏から、ときに葉表、茎からも見つかる。裏から透かしたような食痕も見つかったが、幼虫自体は2ミリほどの小さなのが二匹見つかっただけだった。おそらく振動でポトリと落ちてしまったのがいるのだろう。 卵は直径0.5ミリと小さいが、ちょっとおもしろい形をしている。球形よりも平べったく、どっちかというと厚めのモナカといった形。ふ化するときに幼虫が開けるのは上面だろうか側面だろうか。卵も見つけたことだし、もう少しつき合ってみようかというところ。
by narwhal2
| 2005-10-13 18:43
| チョウ目
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