2006年 01月 23日
今年の冬は寒いのか暖かいのかよくわからなくなっている。息子も帰ってくるなり「暖冬はどこ行ったんだー?」と寒さを嘆いている。感覚的にだが、12月はひたすら寒く、そして雪の回数が多く、1月に入ったらえらく暖かくなって、ここのところ寒くなってきたがまあ平年くらいの寒さかなあというあたりで推移しているような感じだ。もちろん多雪地帯では災害的な大雪になっているわけだが、では長野県南部の我が家のあたりはどうかというと、今、積雪はほぼゼロ。12月にはけっこう雪が残っていたのだけれど、それも融け、それから何度か降るも量は少なかった。昨日は関東などで積雪したようだ。そういう場合は長野県南部も雪となるのがいつものパターンなのだけれど、今回はこちらは全然という具合。どうも冬の様子がつかめぬままだ。 そんな中、大田切の林で落ち葉めくりをしていて、うれしい再会があった。ツノトンボの仲間(あくまでその仲間ね)幼虫。アゴ先端から尻先端までが18ミリと大きなアリジゴク型幼虫で、画像で比べてみると、昨冬ここの林床で見つけたツノトンボの仲間幼虫と同じ種類と思われた。今日見つけたポイントは、昨年見つけたポイントからわずか5メートルほど離れた落ち葉だまり。深さ的にはフカフカ落ち葉とペチャンコ落ち葉の間の部分だ。2年もつづけて見つけたくらいだから、この幼虫の越冬場所の好みは、まさにこういうやや日当たりのいい、厚くたまった落ち葉層なのだろう。これなら複数いてもおかしくないと、しばらく粘って落ち葉めくりをつづけたが、結局この一匹のみに終わった。 このツノトンボ科のどれかに相当する幼虫は、昨年飼育していて繭をつむぐところまでいったものの、なぜか蛹化することなく終わってしまっていて、結局種類もわからないままになっている。 「日本産幼虫図鑑」(学研)には、ツノトンボ科はツノトンボの幼虫が掲載されている。それと比べると、どうも肩あたりの突起の形が異なっているように見える。本州産ツノトンボ科の残りの2つ、キバネツノトンボとオオツノトンボの幼虫については比べるべき資料が手持ちにない。キバネツノトンボの方は河川敷でよく見るツノトンボだから、その幼虫がこんな林床にいるというのはちょっとイメージしにくいということはある。いずれにしても、今年のこの幼虫が無事成虫までたどり着いてくれれば、そのときに答えがわかるはずなのだが……。 →ツノトンボ幼虫
by narwhal2
| 2006-01-23 20:18
| アミメカゲロウ目
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