2006年 03月 21日
昨日、一昨日と乗鞍に行ってきた。ここのところなぜか恒例となっているプチ家族旅行。カミさんと息子がスキーしている間に、僕はウロウロして雪上昆虫を探すというパターン。 一日目の夕方、昨年クモガタガガンボを見つけた沢周辺を探索。雪の舞う中、暗くなるまで二時間探し続けるもクモガタガガンボどころか何も見あたらぬ。完全なる空振り。すでに1日目でモチベーションが下がり気味。当初は夜にフユシャク探索もともくろんでいたが、すぐに寝てしまう。 翌朝は青空がのぞき、これはセッケイカワゲラ日和になるとふんだが、1日目の今一な感触が妙に残っている。カミさん、息子をスキー場に送り、その周辺を探索。当たらなくてもいい予感は的中し、やはり何も出会わない。もう少し気温が上がってからだろうと一度降りて昨日の沢沿いに場所変え。流れ近くの雪面でようやくセッケイカワゲラの仲間が歩いているのに出会う。前日から何も出会ってなかっただけあって、このセッケイカワゲラの仲間を見つけたことが妙にうれしい。ふう。 この無翅のカワゲラの仲間は、はじめのころこそ「オオッ、セッケイカワゲラ!」と色めき立ったものだけれど、条件がよければそれこそワラワラと出現するし、種の同定もかなり難しそうで、残るは行動や生態なのだが、交尾場面は昨年何度か観察し、産卵場面の現場となるとちょっと見当つかず、観察はいきづまっている。 これはどんどん出てくる時間帯になったのだろうと思い、探索つづけるもあと一匹を見るのみ。空を見上げれば、雲が次々と流れるようになってきている。風がかなり強まっている。いつのまにか日差しはなくなっている。山の上の状況が心配になる。 スキー場まで戻ってみれば、案の定、もうブリザードといっていい荒天と化している。リフトが止まっているのが見える。寒さに震えているカミさん、息子と合流し、「何だかなあ……」とぼやきつつ乗鞍を後にした。 →セッケイカワゲラ(その3)
by narwhal2
| 2006-03-21 17:25
| その他の虫
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