2006年 08月 23日
気がつけば、8月も残り1/3を切る。やっぱり信州の夏は短いなあ、と思う。そういえば春も期間短くあわただしかったのだけれど、夏もまたあっというまに過ぎ去っていく。今年こそ日本の夏の虫を、と息こんでいたのだけれど、やはりなかなか思ったようにはいかない。しかし、この時期になって夏らしい日がつづいており、とりわけ今日など空青く夏雲わきたつといういかにもな夏空。 いきなりですが、夏の虫というと何を思い浮かべます?セミ?カブトやクワガタ?山の林道で吸水するミヤマカラスアゲハ?人によってさまざまだろうが、どうも僕にはこの夏の虫のイメージってあんまりない。最近夏に外国へ出かけてしまっているということもあるのだけれど、盛夏の昼間ってそもそも虫見るにはあまり適してないように思う。数少ない夏イメージの虫なのだけれど、夏の、それも今日のようなギラギラ太陽光線が似合う虫にクロアナバチがいる。 4年前、中平の河川敷。こちらに移り住んできた年の夏の終わり、ここの砂の空き地でこのハチに生まれて初めて出会ったのだった。体は大きく黒く、羽音は低く大きく、狩ってくるのもツユムシだのヤブキリといった目立つエモノ。一目惚れしてこのハチのコロニーにその夏、入り浸った。そこにもあそこにも巣があって、次々にハチが飛び立ち、エモノ抱えて降りてくるといった具合だったが、その後空き地のクロアナバチは減少していった。原因はよくわからない。草ショビショビの裸地という微妙な条件が変化していったからかもしれない。 その後、河川敷の今まであった堤防の内側にもう一つ堤防が作られた。土を盛り上げたその堤防にはほどなく草がショビショビに生えてきた。これはハチたちによさそうと思っていたのだけれど、案の定、昨年になって数匹のクロアナバチが巣をかまえた。 そして今年。新堤防の上面と斜面にはやはりポツポツとやはりクロアナバチの巣がつくられている。4年前の空き地にあったコロニーの規模にはほど遠いが、それでも点々と10巣ほどもあるようで、この大型で迫力のあるハチの姿を見られるのはうれしい。新堤防のクロアナバチの状況は今後どうなっていくだろう。
by narwhal2
| 2006-08-23 19:43
| ハチ目
|
ファン申請 |
||