2006年 08月 24日
待機しながら堤防上面の巣をちゃんと数えてみることにする。ただちゃんとした巣の判定はけっこう難しい。巣を掘りかけ途中で止めることもあるからだ。クロアナバチは巣をつくるとその入り口横に偽の入り口をこしらえるのだけれど、それが作られたものプラス、掘ってる現場を見たもの、の二つにマークしてまわることにする。結局、長さ約200m*幅約7mの堤防上面にあったクロアナバチ巣は25であった。 今日気になっていたのは二つ。 一つはオスと思われる存在。この堤防の中程には工事の残り物か角材が2本打ってあるのだけれど、そのどちらかの先端にいつもとまっているハチがいる(画像左上)。とくに巣を掘りに行くわけでもなく、他のハチが通りかかると追跡したりしているからという理由でオスかと思っているのだけれどどんなもんだろう。 もう一つはヤドリバエ的ハエ(画像左下)。クロアナバチを見始めたころから気になっているハエだ。このハエとにかくしつこい。クロアナバチから20センチあるいはもう少し距離をとっていつもくっついて回っているという感じ。まるでクロアナバチと糸でつながっているかのごとくつきまとっている。エモノを抱えているクロアナバチには必ずこのヤドリバエが数匹まとわりついている。そしてクロアナバチがエモノを地面において巣穴に潜っていくと、ソレッとたかり産卵(以前画像で見たところ幼虫を産みつけていたのだが)してしまう。クロアナバチもこのヤドリバエをはらいたいらしく、しばしば空中高く飛び立ったりするが、ハエはちゃんと追従していったりするから、一度つきまとわれると振り切るのは難しいだろうなあと思う。 ギラギラ太陽光線にアッチッチと半日ほど焼かれ、その間にエモノを持って帰るクロアナバチを見たのはわずか2回。画像で見る限りエモノはどちらもヒメクサキリのようだった。もう少しコロニーの密度が上がってくると観察も楽になりそうなのだけれどねえ……。 →クロアナバチ 【お知らせ】 明日から安田は二泊三日で福島にお出かけします。日本冬虫夏草の会の虫草祭に久しぶりに参加してお勉強してこようと思ってます。その間サイトとブログの更新はありません。よろしくお願いします。
by narwhal2
| 2006-08-24 17:21
| ハチ目
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