2006年 09月 21日
引き上げる前にと、車を止めた近くの林道わきの下草を何の気なしに歩いていたら、一匹のベッコウハゴロモが眼にとまる.翅の下に白っぽいブツがチラリと見える.とたんにピンとくる。ハゴロモヤドリガ幼虫!先日、埼玉にセミヤドリガを見に行って以来、つぎはハゴロモヤドリガをぜひと思っていただけに、何とも心ときめかせてくれる相手。セミヤドリガ幼虫と同じくロウ物質を粉のようにふいたコロンとした形だが、宿主の大きさがまったく異なる.このハゴロモにこれだけの幼虫がくっついていて、普通に、かどうかは?だが、少なくともこの成虫になるまで成長してくることができたわけだ。とろうとしてもとれないんだろうねえ。 ウキウキ気分で撮影していると、突然「ピンッ」という音が耳に入った。やな予感。案の定、ハゴロモヤドリガ幼虫つきベッコウハゴロモの姿なし。肉眼で見ているときならどの辺に飛んだかわかりそうなものだが、ファインダーをのぞいていたときのことだからまったくわからない。それから1時間ほども周辺を探索するも行方不明のまま。ヤドリガのついてないベッコウハゴロモ一匹を見たのみ。連れ帰って蛹化、羽化するまでいってくれたらなあなどと妄想していただけに、浮かれ気分は一気にダウン。 帰り際、ベッコウハゴロモいそうなポイントに立ち寄り、計9匹を調べたがハゴロモヤドリガのとりつきは見られなかった。セミヤドリガの感じからすると、いるところには結構いるハズなのだけれどねえ。トホホ、であった。
by narwhal2
| 2006-09-21 20:37
| チョウ目
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