2006年 10月 22日
伊那で地バチの巣コンテストが開かれるというので見に行った。 朝9時の開始時刻に会場についてみると、四方を囲まれたテントの中で巣を開ける行程がすでに進行中(画像上)。そこを見物人がとりまき、なかなかの雰囲気。スガレ愛好家が自分で育ててきたシダクロスズメバチ(クロスズメバチをやってる人もいた)の巣を今日のこの場で開けて、中の巣と幼虫、蛹の合計重量を競うコンテストなのだ。 今年の出品者は28,29人だと聞いたが、一人でいくつか巣を出す人もいて、それだけの巣が計量の終わった順に並べられていき、それをまた見物人が取り囲み、ハチ談義に花を咲かせる。 コンテストに出そうというだけあってどの巣もたいてい2kg以上。先日のGさんの飼育していた巣も2kgちょっとであり、それでかなり立派なものだったから、今日出ている巣はほぼそんなレベルなのである。その中で今年優勝した巣(画像中)は何と5.35kgという大きさ。さすがに立派だ。巣盤の数も多く、一つひとつの面積も広い。巣の進行具合にはバラつきがあるわけで、この日にピークが来るとはかぎらない。女王巣盤がまだほとんど空き室なんていう巣では当然重量が軽いわけで上位入賞にはならない。 ズラリと並んだ巣を見ながら交わしているハチ談義に耳を傾けるのがなかなか楽しい。 「こりゃたいしたもんだ」 「ここまでだと巣箱一杯になってるな」 「(大きい巣の働きバチを手にしながら)ハチは大きくねえがなあ」 「これはちゃんとエサやってるね」 「ちょっとあげるの早かったなあ。あと一週間だ」 ……などなど。 コンテストに出品された巣の一部は希望者に販売される。気になるお値段は1kgあたり8000円。おそらくスガレに関心のない方には高いものとうつるに違いないが、売りに出された巣にはつぎつぎに売約済みの札が貼られていっていた。近くでは佃煮のハチノコも販売されていて、こちらは300gで2000円、500gで3400円、1kgで6800円であった。こちらも手に取って買う人がけっこういた。 こうしてスガレ飼育愛好家の存在を確認できる場であるのだが、くわえて、自分では追ったり飼育したりまではしないけれど、しかしスガレのことは黙っていられないという層がさらにたくさんいる、ということも今日あらためて確認したことだった。 →スガレをマクる(その6)
by narwhal2
| 2006-10-22 13:59
| ハチ目
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