2007年 05月 30日
相変わらずデスクワークの時間が多い。まとまったフィールド歩きの時間はない。外に出るときはピンポイントだから、ブログに書きたくなるような新しい発見もできず。
しかし!ここに来て、しばらくつかえていた疑問が大きく前進したのだからそれくらいは書いておかなくては……。 話は一年前にさかのぼる。 火山のコナラに見つけたリーフマイナーの食痕。そもそもリーフマイナーは字書き虫などとも呼ばれるように印象的な食痕を残すわりにその正体はつかみにくい。このコナラのリーフマイナーはきわめつきに特徴的な食痕を残しており(詳しくは下リンクを見てください)、何とか正体を知りたいと思っていた。で、幼虫の飼育も試みたのだが、例によってズボラなためうまくいかず。 で、数日前、火山を歩いていたら、コナラと一部クリに同様の食痕が見つかった。これは再チャレンジと、円盤形成部に潜む幼虫をじっくりと見てみた。尻すぼみ、頭部やや扁平、無肢のイモムシ。うーん、わからん……。 ここである方から「リーフマイナー調べている人がいるから訪ねてみては?」というアドバイスをいただいた。で、だめもとで、著書で名前は存じていたそのK先生に聞いてみることにしたのだった。 数日後、ズバリな返事をいただくことができた。こういうことを惜しげもなく教えていただけるのは、つくづくありがたいことだ、と思う。 「コナラのこのマインは、ガロアノミゾウムシのものだと思います」 ノミゾウムシ! あわてて図鑑をひもとけば、ノミゾウムシの仲間の多くは潜葉性なのだとある。うーん、ゾウムシの仲間は盲点だったなあ。ノミゾウムシの成虫は新芽の季節にチラホラ見ていたのだけれど、結びつけて考えることができていなかった。 さて、この幼虫入り円盤部の行く末が気になるところ。成虫もちゃんと見ておきたい。 →コナラの円盤形成リーフマイナー
by narwhal2
| 2007-05-30 22:06
| コウチュウ目
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