2007年 09月 09日
アサマイチモンジの1齢幼虫が気になってちょこちょこ探している。それはイチモンジチョウ1齢幼虫でもスミナガシ1齢幼虫でもいいのだが、家の近くでもっとも見つける可能性の高いのが、アサマイチモンジの幼虫だろうという目論み。
これらのチョウの幼虫は、葉の主脈やら、あちこちの葉を食べ残してカーテンのようにぶらさげる独特の食痕で知られている。そして食べ残した主脈の先端には、それを延長するようにフンをいくつかくっつけてある。 このうち後者のフンタワーの方が気になっている。ボロキレのようにくっついた葉片は隠蔽効果があるんだろうなあ、と思わせるものがある。では、フンをいくつかくっつけることも、やっぱり隠蔽工作になるんだろうか?どうもくっつける量も半端なように思えてしまう。 で、とりあえず、その工作を行うところを見てみたいと思ったのだけれど、なかなかそういう段階には行き当たらない。『原色日本蝶類生態図鑑2』(保育社)のイチモンジチョウの項によれば(アサマイチモンジ幼虫も同様とされる)、このフンタワー工作行動は1齢幼虫のはじめの方にしかないらしい。つまり、ふ化間もないころの1齢幼虫が見つかればいいのだが、まあそううまくはいかない。 幼虫自体はスイカズラの葉を気をつけてみているとよく見つかる。先日も、中平のスイカズラで1齢幼虫と思われるのを何匹か見つけた(画像上)が、いずれもフンタワーや葉片カーテンをつくり終えた段階だった。体にもフンがくっつけられているのはちょっとグッときたけれど……。 そんじゃ、卵を見つけてふ化するところから見るか、というわけで、持ち帰った二つの卵がなぜかうまくふ化せず。 今日、東伊那の段丘林わきのスイカズラで、アサマイチモンジメスがウロウロしているのに行き交ったのでしばし見守る。で、産卵したての卵(画像下、ややトリミング)が手に入った。前掲書によれば、卵期は6-8日とあって、ふ化は一週間後の予定。 →小さな枯れ葉の家
by narwhal2
| 2007-09-09 17:04
| チョウ目
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