2005年 03月 02日
植物を主体に見ることは少ないのだけれど、それでもいくつか気になる植物がある。まずはドングリ系。こちらでの主流はコナラ、クヌギ、アベマキ、クリだが、どうしてもツヤツヤしたドングリが落ちていると知らず知らずのうちにとくに使うあてもないのに拾っていたりする。そしてオニグルミも気になる植物のうちの一つ。実が大きいと気になるっていう単純な理由なのかしら。
こちらに移り住みフィールドを回り始めたころ、沢が多いからかそのオニグルミがずいぶん多いことに気がついた。ただこの植物をどう見ていけばいいのかがわからず、その大きい実を拾うこと以外はあまりかかわらずに来てしまっている。どう見ていくかというのも変だけど、自分の興味とリンクする接点を見つけたいということ。 カギになりそうな昆虫はけっこういる。オニグルミに頼るものでいえば、まずクルミハムシ。さぞたくさんいるかと期待していたがそれほどでもないようで、しかも気がつくとすでに蛹の段階まで成長していたりしてまだちゃんと見ることが出来ていない。そしてクルミハムシの幼虫を食べるカメノコテントウ。この大型テントウムシもかかわってくるはずだ。それにゼフィルスのオナガシジミ。こちらはまだ冬の卵しか見ていないけれど。まあ、こんな顔ぶれが交差する場面としてオニグルミを見ていければいいなと思う。 今日はどんなオニグルミがどこにあるのかチェックしながらタラタラと車で回ってみた。ついでに冬の自然観察の定番にもなっているヒツジ顔に似た葉痕ウォッチングも兼ねて。当たり前だがほとんどのオニグルミは沢沿いに分布していた。リスやアカネズミによる動物種子散布があるけれど、その分布を見ているかぎりオニグルミの主たる種子散布は水流によるものなんじゃないかという気がしてくる。ピッチリ張り合わされた丈夫な殻も中に込められた大きな栄養分もそのためか。でもクルミの実って水中で浮くのだったっけ。川底に沈んでるのを見た記憶があるな。そうするとそんなに流されないことになる。動物にしろ、水流にしろ、実際のところクルミはどのくらい運ばれ、定着していくものなんだろう。
by narwhal2
| 2005-03-02 20:14
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