2005年 05月 16日
雨も上がり晴れたが、気温は一日中低い。今日の昼間は近くの沢沿いでヒゲナガオトシブミにつきあっていた。昨日の夕方、散歩中に見つけた新たなヒゲナガオトシブミポイント。といってもやや日陰の沢沿いにアブラチャンがわずか数本生えているくらいの環境だが、ヒゲナガオトシブミがちゃんと集結していて、何カ所かで揺藍作成中のメスを見ることができ、しかも家から5分のロケーション。
一つ困ったのは、この場所が沢をはさんで小さなプラスチック工場の裏手だったこと。 そこはどうやら工場づとめの人がときおり出てきて休憩したりする場所らしいのだ。休憩しに出てきた工場の人は皆、いやでも僕の存在が目に入る。昼時など、ヒゲナガオトシブミに向かってずっとカメラを向けていたりして、ふと気がつくと沢向こうから工場のオジさんたち5、6人がこっちを見つめていたなんてこともあって、少々落ち着かなかった。いや落ち着かなかったのは工場の方々の方だっただろうなあ。一応、虫の写真を撮ってますと説明したけれど、ずっと狭い林に突っ立っているわけで怪しい男に見えたに違いない。 ヒゲナガ観察の合間、その同じ沢沿いでオオスズメバチの創設女王を見つけた。沢に張り出したノイバラの枝先に仰向けにしがみついている。越冬明け間もないのかほとんど動かない。いや動けないのか。11時半ころに見つけたのだが、午後の2時半に再びここを通ったときも同じ場所にしがみついているといったありさま。さすがにこの大きな体が活発に動くには気温が低すぎるのかもしれない。でもこんな不安定なところにしがみついてなくてもいいと思うのだけれど。ちなみに昨年も別の場所になるが、オオスズメバチの女王がこんな風にしているのを目撃していて、それは5月6日のことだった。 それにしてもコロニーが大きくなれば存在感と迫力のあるオオスズメバチも、この動きの鈍いたった一匹からスタートすることを思えば、何だかあやうい気がしてきてしまう。
by narwhal2
| 2005-05-16 22:08
| ハチ目
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