2006年 02月 16日
いくらそこらのゴキとは違うとはいえゴキはゴキ。連日そういう画像もどうかと思う方もいらっしゃるだろうから遠慮して小さめにしてある。が、昨日疑問として残っていたことを解決するため、僕にはこの2枚の画像が必要だった。
上は昨日シカタ氏と探検隊して出会い飼育だなの住人となっているゴキたち。左がオオゴキ成虫オス、右上がオオゴキと思われる中齢あたりの幼虫。ここまではOK。問題は右下の体長1センチほどのゴキ若齢幼虫。現地ではアカマツ朽ち木樹皮下にこのサイズの幼虫のみが3匹まとめてひそんでいた。このあたりの野ゴキはオオ、ヤマト、モリチャバネだが、ゴキの若齢幼虫を識別を前提に見比べたことなどなかったし、その場では何ゴキか判断つかなかったのだ。 モリチャバネはサイズ的に違いそうだが、ヤマトの幼虫とは比べてみなくてはならない。こういうときに、見ていたようでもゴキブリをちゃんと見てこなかったんだなあということが実感される。さっそく画像を探すが若齢幼虫のものがデジタルにはなく、フィルムの方を探してようやくあらわれたのが下の画像。越冬中のヤマト幼虫たち各段階。ここまでくるとさすがに違うじゃん、あのとき何で迷ったんだろう、というくらいにわかってきた。プロポーションでいうと、オオは尻太なのに対してヤマトはむしろスマート。質感も並べればかなり異なっている。その他のはっきりした違いは触角の長さ。オオは短くヤマトは長い。やっぱりオオゴキ幼虫だったのだ。 この冬の時期に3世代がいるということは、オオゴキのライフステージを想像する手がかりになりそうだ。少なくとも二冬以上を経てオオゴキは大人になるのだろう。ひっそりと朽ち木にすみ朽ち木を食べゆっくりと成長していく森のゴキ、なのである。 →オオゴキ探検隊
by narwhal2
| 2006-02-16 18:18
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