2006年 02月 17日
一昨日、オオゴキ探索の帰りにシカタさんの職場である博物館へ立ち寄った。敷地内にジャコウアゲハの蛹がいくつかついているというのでついでに見ていく。なるほど、建物の外壁、植え込み周辺の柵のあちこちにポツリポツリとついている。シカタさんいわく、蛹化はどうも人工物が好まれているのではないかとのこと。
実はこれが僕にとって初ジャコウアゲハ蛹。いろんな本で見てきたとおり、何というか細工された彫刻物のような形態をしていて見とれてしまう。 埼玉時代はチョウにはほとんど触手が向かず、この手の蛹を探すこともなかった。こちらに来てから少しは意識してきたつもりだが、それでもこの日までジャコウアゲハにはお目にかかっていなかった。 「下伊那にはたくさんいるところもあるけれど、上伊那ではいないようですね」 そんな話であらためて伊那谷という地域の不思議さを思う。車で1時間離れただけでそういう違いが生まれる。阿南町あたりから南になれば、さらにわずかに移動するだけで植生がガラリと変わっていくのだという。そして垂直に上がっていけば、今度は山の虫があらわれてくる。そういう環境密集エリアならではの観察というのもおいおいできていくといいな、とジャコウアゲハ蛹をながめつつ、思う。
by narwhal2
| 2006-02-17 19:06
| チョウ目
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