2006年 05月 24日
自らのフンを利用して凝ったことをするものたちがハムシにはけっこういる。昨年その産卵を見たヤツボシツツハムシしかり、フンで卵をコーティングするというものが多い。そしてそのからみにも、さらには昨日の鳥フン擬態のからみにもなるハムシが一つ。ムシクソハムシ。部奈のノイバラ産。 名前がまずいい。わかりやすい。成虫の姿をズバリいいあてている。で、そのものまねぶりはどんなもんだろと、昨日の鳥フン同様比べてみることにした。フンとお尻のモデルになってもらったのは、大きさ的に今ちょうどいいかなということでオオムラサキ幼虫。もちろん野外でこんなシーンはないわけだが(エノキ下のノイバラ葉上なんて状況で混ざることがあるかもしれないが)、背景から分離されて肢が出ているのが目立つと、さすがのムシクソハムシもけっこうすぐにそれとわかってしまうように思うのだけれどどうだろう。 ムシクソハムシのくらしについては「日本昆虫記4」(講談社)に少し出ていて、卵をフンコーティングして植物体につけて産むこと、幼虫が自らのフンでケースをつくりそれを背負って生活することなどが紹介されている。もう少しおつきあいしたいハムシの一つだ。
by narwhal2
| 2006-05-24 20:35
| コウチュウ目
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