2006年 08月 12日
部奈の廃屋にあるヒメホソアシナガバチの続報。 7月26日(画像左)。前回から20日ぶりの観察。巣が約11センチまでになったが、働きバチは増えたようには見えない。見ている間に確認できたのは女王+働きバチ3匹。成虫がウロウロしているので正確ではないけれども、画像から読みとった巣房の構成は、卵29+幼虫32+蛹29+空と不明8=98室であった。 そして今日(画像右)。前回から17日が経過。一目で気がつく変化は、巣が長くなり(約14センチ)、働きバチがズラリと増えたことだ。巣の表面に成虫たちが動きまわっているので部屋数の構成を数えることができない。成虫の数自体もちゃんとは数えられないが、だいたい20匹くらいだろうか。いよいよ集団となってきた。前回出ていた働きバチは女王バチに比べいかにも体は小さく、すぐにそれとわかったのだけれど、今日見た成虫の中には明らかに大きな体つきのものが混じっている。よって女王がどれか見分けることもできなかった。ひょっとして新女王も混じってるのだろうか。 山根爽一「フタモンアシナガバチ」(文一総合出版)をみてみる。フタモンでは8月に入ってまもなく来年の新女王とオスが出現するという。また7月中旬〜8月生まれの働きは体が大きくて新女王との外見的区別はむずかしいとのこと。今日のヒメホソにオスはいなかったように見えるのだがどうだろう。巣にとっては大きな転換点なわけだが……。 いずれにしろ今年の巣はようやくここまでこぎつけた。夏を無事に過ごしていって立派な長い巣をつくりあげてほしいものだ。 →ヒメホソアシナガバチ(その13)
by narwhal2
| 2006-08-12 20:32
| ハチ目
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