2006年 11月 25日
ホッとするような暖かい日差しの中、こんな日はそろそろそうはないなと、しかし今日もパッとした出会いのないフィールド周りをつづけていた。朝から午前中はちょっと前から再開しているモズの観察に時間を費やしたが断片的な観察に終わり、午後からは大田切の林でクロスジフユエダシャクのメス探しに精を出したが成果なし。 その後、十二天の森に入って夕方を迎えようとするころだった。ここでもクロスジフユエダシャクメスがあきらめられず(結局見つからなかったのだが)、地面に近いあたりを探索していると、かすかな音が耳に聞こえる気がした。「サー」あるいは「ザー」といった感じの音で、地面からのように思われた。 こんな季節にこんな音で鳴く虫がいたっけと思いつつ、顔を地面に近づけていってようやく気がついた。あたり一面に小さなトビムシが動き回っている。体長1ミリ程度、紫がかった暗色の小さなトビムシだが、その数は半端でなく、彼らがそれこそあちこちで絶え間なくピンピンと跳ねているために、件の音がまるで波音のようにするのであった。 トビムシの分布には疎密があって、あるエリアは落ち葉が黒っぽく見えるほど密集しているかと思えば、少し離れたところにはほとんどその姿がないといった具合だ。さらに彼らはジッとしておらず、動き回り、あるいはジャンプしている。ある部分だけを見ていると方向性を持って移動しているようにも見えるが、全体として大移動というわけでもなさそうだった。林のあちこちにこうした光景があったのだが、一体どれほどの数になるか考えただけでクラクラするほどだ。 今回ほどではないが、この林では何度かトビムシの集団に出くわしている。サイトに書いたものでいうと、下リンクにあるように3月の残雪期に、似た色彩のトビムシ集団に出会っているが、同じ種類かどうかは?だ。 トビムシが見せるこの大集団は何をしているのかについてもさっぱり?トビムシ、おつきあいするにはかなりちっちゃいからなあ……。 →トビムシ
by narwhal2
| 2006-11-25 17:41
| その他の虫
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