2007年 01月 14日
今日からお出かけのハズだったが、出発がのびて明日早朝に予定変更になった。ポッカリ予定が空いたので、たまってい細々した用事を済ませる。それでもまだ時間ができたので、昨日渡場で入手してきたモズのペリットをいくつかほぐしてみることにする。 実体鏡の下で湿らせたペリットをくずす。内容物のほとんどは、これじゃ種類わかんねえだろうなあ、という脚やら翅のカケラだ。モズの筋胃の働きはなかなか強力である。それらのグチャグチャをかきわけているとときおり頭部やそれなりに形を保った翅やらがあらわれる。それを別の入れ物に取り分ける。そうやって虫の残骸拾いをしていると、種類そのものはわからぬものの、「これはさっき入ってたのと同じ鞘翅だ」とか、「この頭はカメムシにちがいない」とかがチラチラ見えてくる。 まず多いのは甲虫の鞘翅である。ともに出てくる頭部から見るにゴミムシの仲間のものと思われる。小さなゾウムシの頭部がいくつか出る。これは一昨年ペリットくずししたときに出てきたのと同じ種類のようだ。おそらくイネミズゾウムシとかそういった小さなゾウムシだろう。青い金属光沢を持った鞘翅はヨモギハムシあたりだろうか。さらにカメムシの頭部もいくつか出る。たぶん一昨年調べたフタモンホシカメムシあたりのものと思われる。他には中身がなくなった皮だけのイモムシ、小サイズの鳥の小骨といったところだった。 こうやってみてくると、やはりモズは虫ハンターである。が、そのメニューは秋に観察しているときのものとはだいぶ異なっている。このあたりのギャップが気になっている。 →モズのペリット(その9)
by narwhal2
| 2007-01-14 17:39
| 鳥類
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