2007年 04月 16日
この南国の情緒あふれるコノハムシ科のごつごつナナフシだが、いかんせん「食草だよ」と同封されていたハマイヌビワなどこちらでは自生していないわけで、撮影のあとは標本になってもらうしかないかなあと飼育はなかばあきらめていた。 ところがその後何人かの方からコメントいただいたことを参考に調べてみると、かなり広食性であるらしい。そしていくつかためしたところ、家にたまたまあった鉢植えのガジュマル葉を食べてくれることがわかった。が、このガジュマル、せいぜい葉っぱ数十枚のミニミニ鉢植えで、そう葉をむしりまくるわけにもいかず、チビチビと思い出したようにあげていたのだが、この劣悪環境にもコブナナフシはしばらく耐え、数ヶ月を生き、数十個の例のトゲトゲ卵を残した。 卵は少しの水分とともにヒーターの入った箱に保存していたのだが、いっこうにふ化しない。何か条件が違うのかなあと半ばあきらめていたが、先週になって一匹がふ化した。待望のコブナナフシ1齢幼虫である。 頭部のゴツゴツ具合など、その姿は予想通り親のミニサイズだったが、ちょっと驚いたのは生まれたてでかなりデカイということだった。頭胴長で18mmくらいもある。ちなみに親の頭胴長で50mmだ。現地で見ているわけでないから何ともいえないが、卵のデカさ、ふ化幼虫のデカさというのは、このナナフシの生き方の一端を見せているような気がしてならない。 順調にいくかと思われたコブナナ第一世代だが、この一匹以外はまだ姿を見せていない。救いはこの1齢幼虫もガジュマルの葉をかじりはじめたことだが、鉢植えが坊主になる前に成長してくれるだろうか。 *今日の画像は以前撮っておいた成虫の画像を組み合わせています。 →コブナナフシ
by narwhal2
| 2007-04-16 17:58
| ナナフシ目
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