2007年 05月 01日
天気のよかった昨日は、部奈の堤防にてキバネツノトンボをしばし追いかけていた。脈翅目の中で唯一ではなかろうかと思われるこの昼行性ツノトンボが青空に飛び交えば、いやがおうにも初夏気分は盛り上がった。 オスたちはその高い飛行性能をひけらかしつつ旋回し、別のオスがやってくればチェイスし、はたまたチョウなどが通りかかってもクマバチが通りかかってもチェイスしていた。彼らの目的はメスの飛来なのであって、それを見つけるや空中にて交尾姿勢が成立し、カポーのまま下草へと着地するのであった(画像左)。 メスはもうしばらくすると例の二列縦隊卵塊を草の茎に産みつけ、そこからアリジゴク型の幼虫がふ化をする。 ここまではフィールドを歩いていれば目撃できることなのだが、ここから先が知りたくて、昨シーズン卵塊を連れ帰りそこからふ化した幼虫を飼育している。 6/30に産まれた1齢幼虫(画像右上部、当時の画像)は少々放ったらかし状態であったが、8/10には脱皮して2齢になったことを確認している。オオツノトンボの越冬態が終齢幼虫であることは知っていたので、てっきりキバネツノトンボのそうだと思っていたのだが、どっこい2齢にて越冬。どこで終齢である3齢になるかと見守ってきたが、今日現在でも彼らは2齢のままだ(画像左下部の状態。体長7mmほど、大アゴ含めず)。 ときに生き餌を切らしてしまうずぼら飼育だったので、エサ環境によるイレギュラーということも考えられる。新成虫発生の時期になってこの段階なのだから、いずれにしてもこの幼虫たちが成虫までたどりつくのには、少なくともあと1年を要することは明らか。うーん、やっぱり1年生ではなかったのね。はたしてそこまで僕の飼育のマメさがもつでしょうか……。 →キバネツノトンボ幼虫
by narwhal2
| 2007-05-01 12:26
| アミメカゲロウ目
|
ファン申請 |
||