2007年 07月 19日
中平の河川敷を歩く。 次第に雲は切れて青空が広がり、すぐそこで待っていた夏モードの太陽光線が射してくる。ただ、風は強めで、開けたところなので、どちらかというと気持ちいい暑さになる。ニイニイゼミが鳴き、キリギリスが鳴き、トノサマバッタがパタパタパタと飛び回る。梅雨は明けてないとはいえ、やはりもう虫は夏である。 砂の空き地はハナダカバチでにぎやかだ。その様子をしばし見守る。 はじめのうちはオスもメスも見分けがつかないが、そのうちに、飛び回っているほとんどはオスであることがわかってくる。メスは体が太めで、地面におりては、巣穴をつくる作業を続行したり、新しい巣穴を試し掘りしたり、ときにエモノを抱えて降り立つ。 エモノを連れ帰り、巣穴にもぐっていくところを見ていて気がついたのだが、彼女達はエモノをほとんど地面に置かない。ほとんど抱えっぱなしだ。そのまま巣穴入り口の砂を掘る。 画像でみて気がついたのだが、各脚の役割分担は、前脚=穴掘りおよび砂を後方へはね飛ばし、中脚=獲物を抱える、後脚=地面につけて体を支える、という風になっているのだった。脚が6本あってよかった、である。 今日エモノを確認できたのは一度だけだったが、それはミズアブのようなハエだった。ハナダカバチはどんな風にしてすばしっこいハエをゲットするのだろうか。空中殺法なのか、それとも止まっているところをかっさらうのだろうか。 一度、この巣穴をのぞいてみたいと思っている。文献など見てみると、ハナダカバチの巣穴はやたらと長く、深く、曲がりくねっているとあって、難儀が予想される。コハナバチやクロアナバチの巣以上に気合いを入れないと掘れなさそうだ。今夏の課題の一つ。 →ハナダカバチ
by narwhal2
| 2007-07-19 20:58
| ハチ目
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